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【8年ぶりの日本復帰】内田篤人のカッコいい男の美学。『僕は自分が見たことしか信じない』を読んで

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【はじめに】

こんにちは、Kindlizedです。

本エントリーはを内田篤人著『僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版』取り上げます。

 

ついに開幕した2018年のJリーグ

今年の注目は何と言っても、8年ぶりにJのピッチに立つ、うっちーこと内田篤人選手。

というのも、私が鹿島のファンだからなんですけど、

今取り上げなきゃいつ取り上げると思っての当エントリーです。

 

「自分は(世間からは『白』のイメージだろうけど『黒』に見られたい)」と嘯いてしまうような、外見からは伺えない漢気あふれる彼の中身をご紹介できればと思います。

 

本日のタイトル

僕は自分が見たことしか信じない 文庫改訂版:内田篤人 

著者略歴(wikiより)

内田 篤人(うちだ あつと、1988年3月27日 - )は、静岡県田方郡函南町出身のプロサッカー選手。J1リーグ鹿島アントラーズ所属。ポジションはDF(右サイドバック)。元日本代表。

目次

  • まえがき
  • 1:函南清水東、鹿島、そして日本代表
  • 2:サッカー選手に必要な資質
  • 3:男らしく生きたいー内田篤人の人生訓22
  • 4:”内田篤人”は誤解されている!?内田記者しか知らない篤人の話
  • 5:僕はひとりではない
  • 6:内田先生から子供たちへ
  • 7:ルールー僕のこだわりと決めていることー
  • 8:シャルケ04での日々
  • あとがき

テーマ:内田篤人の思うカッコいい男

人に弱みは見せたくない

僕は周りの人に弱みを見せたくないし、本心を知られたくないと思っている。そう思う理由のひとつとして、自分が苦しんだこと、つらかったこと、頑張ったことはおくびにも出さず、涼しい顔をして何かを成し遂げたいと思っている、というのが大きい。  成し遂げたときに「良かったですねー」「また、きっと後輩の誰かが成し遂げますよー」とさらっと言いたい。それが僕の目指す人間像であり、男の美学だと思っている。  

本書で弱い部分を明かした理由

こうやって振り返ると、僕はよく泣いている。しかも、それを隠そうとする。  本当は、弱い部分はこの本でも明かさないつもりだった。隠せるのであれば隠しておけばいいや、とも思った。だけど、この本の原稿をチェックしてもらった知人からの言葉で書くことにした。 「ずるい。これじゃ完璧人間じゃん。つまんない。人というのは弱い部分があるから共感できる。弱みを隠していたら、共感できない」。返す言葉がなかった。  確かにずるい。ずるいのはカッコわるい。逃げているようにも感じた。だから、書くことに決めた。

移籍金1億円以下では移籍しない

海外移籍を意識するようになって、代理人のアッキー(秋山祐輔)に強く要望したことがある。  それは、海外に移籍する場合、鹿島にきちんとした移籍金を残すこと。残りの契約期間に応じてではあるけれど、1億円を超える移籍金が支払われなければ、移籍できないように契約書に明記してもらった。  そこは僕の譲れない条件だった。

鹿島へ自分ができること1

移籍してからも、鹿島への思いは変わっていない。僕はオフで帰国したら、必ず成田空港から鹿嶋に向かう。選手やスタッフのみんなに会いたいということ以外に、もうひとつ特別な理由がある。  成田空港に到着すると、必ず記者の方が待っている。そこで「これから鹿島のクラブハウスでカラダを動かします。〇~〇日まで、練習しますよ」と聞かれなくても、自分から言うようにしている。その情報が世間に流れて、少しでも多くの方に鹿嶋に来てもらえれば、クラブハウスにあるグッズショップや食堂は、利益を上げることができるし、新たなサポーター獲得にもつながるかもしれない。

鹿島へ自分ができること2

練習後には、希望者がいれば、全員にサインをする。どんなに人が多くても、真っ暗になっても、最後までする。恥ずかしくて、なかなか面と向かっては言えないけれど、僕なりに鹿島に「ありがとうございます」と感謝の気持ちを込めて、させてもらっている。実際、どれだけ貢献できるか分からないけれど、鹿島の力になれることがあったら、何でもしたい。  たとえ、鹿島を離れて5年、10年と過ぎようとも、これだけは続けていきたい。

シーズンの目標は言わない

僕は、シーズンが始まる前に、ぼんやりと目標を立てることにしている。とはいえ、〇得点とか、〇アシストとか、そういう数学的なものではない。そのほとんどが、プレースタイルについてだ。目標は口に出して言うタイプではないから周りには伝わっていないと思うけれど、プロ1年目のころから僕のプレーを見てくれている人であれば、当時と今ではまるっきり違う選手だと感じると思う。

ドイツ杯優勝時、メダルをかじらなかった理由

ドイツカップで優勝したとき、日本人のカメラマンに「優勝メダルをかじって!」と頼まれた。定番のポーズだよね。でも、僕は「絶対にしません!」と断った。ただ単に恥ずかしかったのが大部分だが、これが日本代表なら別だ。チームは日本国民全員のもの。僕たちは国を背負って戦っている。結果を出したら国を挙げて喜んでもらいたいと思うので、自分ができることはやる。メダルだってかじる(と思う)。  僕のなかでクラブと代表の間には線引きがある。  ドイツに来たのは、自分のため。誰かに成果を報告するために、自慢するために、ドイツに来たわけじゃないから、メダルを見せびらかすような行為だけはしたくなかった。

パズルが好きな理由

気ままに過ごすのは、なるべくサッカーから頭を切り離すことを意識しているからだ。それに最適なのはパズル! 1000ピースとかあるジグソーパズル。中学生くらいのときから始めて、大作を結構作っている。パズルはおもしろいよね。めちゃ地味で、超面倒くさいけれど、集中したらどんどん進んでいく。ひとつのピースがはまったら、さぁ次っていうふうにどんどん進む。それが気持ちいいし、無心でいられる。  モナリザの特大パズルも作った。僕にはなんでモナリザが世界から絶賛されるのか意味が分からないけれど、そういう分からないところがカッコいい。 「おまえには、オレには分からない良さがあるんだろ」  と思いながら作った。ただ、モナリザは似た色が多くて難しかった!

逃げ道をつくること

例えば、ケガをする。普通はへこむ。でも、僕は心のなかで言い訳を作っちゃう。これで休めるっていう理由にする。そうすれば、ケガをしたことから逃れられる。逃れるという表現はネガティブだけれど、うまくいかなくなったときに、別の道、別の考え方に逃げることも、時には必要だ。  いつまでも落ち込んでいるわけにはいかない。前に書いたことと矛盾しちゃうけれど、逃げても良し! としちゃうことで前向きになれるときもあ

自分が批判していい時の定義

一方、僕が評価や批判をするときには、僕なりの定義がある。それは“〝自分が経験したことがあること”〟についてなら、評価や批判をしてもいいというもの。  例えば、鹿島はJリーグで3連覇した。まだ鹿島しか成し遂げたことがないことだから、僕には3連覇の難しさを話す資格がある。欧州チャンピオンズリーグでもそう。ベスト4まで行ったのは、日本人で僕しかいないのだから、それについて意見や考えを言うことができる。  逆に言えないのは、自分が経験したことがないこと。  プロになったばかりのころは、周りからの批判や評価が気になった時期があった。なかにはなんでそんなことを言われなきゃいけないのだろうと感じるような意見もあった。  でも、こう考えるようになってからは、周りの言うことはまったく気にならなくなった。プレーしているのは自分。経験したことのない人たちに言われても、「経験がない人たちが想像で言っているんだ」というくらいにしか思わない。生意気なヤツだと思われるかもしれないけれど、この世界はそれくらいじゃないとやっていけなかった。  ただ、尊敬する人の意見は聞く。尊敬する人というのは、自分に足りないものを持っている人で、満男さんや岩政(大樹)さん、アッキー(秋山祐輔・代理人)だったりする。そういう人たちから言われることには、耳を傾ける。  この人にはかなわないなって思う人たちだから。

「黒」をイメージされたい

人間を色にたとえるなら、僕は「黒」でいたいと思っている。何色を混ぜられても、影響を受けない色だし、何よりカッコいいでしょう。 「黒」と言われて、真っ先に思いつくのは(小笠原)満男さん。でも、満男さんは自分が何色か、何色でありたいかなんてことすら考えていないと思う。だから、シャープな黒に見えるし、カッコいいよね。  いろいろな人に聞いて回れば、僕のことを「白」とイメージする人が多いかもしれない。でも、僕のなかではカッコいい男は「黒」。「黒」をイメージしてもらえるような男を目指している。ちなみに最近では、黒のスパイクを好んで履くようになった。昔は、疲れたときに足が重い感じがするから、軽そうに見える白を愛用していたけれど、黒は黒でカッコいいと感じるようになった。満男さんも黒しか履かないポリシーを持っているし。

【あとがき】

本書の内容は大別すると、

彼の半生を追う前半、彼のサッカー観の紹介、周囲の人々の内田評、子供達へ伝えたいこと、これからという5つの部分で成り立っています。

 

その中で、合間に挟まれる彼のパーソナリティが出ているような発言を抜き出したのが上記

甘い2枚目な顔の奥の、芯のある熱い彼の人となりが伝わればいいのですがどうでしょうか。

 

そして、本書を読む人が誰しも抱くであろう、周囲の人々との付き合い方の温かさ。

「人たらし」という表現がいい言葉だと思いませんが、相手のことを心から想い、そして周囲に気を遣わせないよう気配りしている、それでいて自然体でいる彼の魅力に満ちています。

 

本書内では、もちろんサッカーに関する部分も多く記載されています。

W杯直前で岡田監督にスターティングメンバーから外された時のことなど、

メディアで取り上げられることが多い彼だからこそ話題になってしまっている出来事について飾り気のない言葉で、でも確かに自分の言葉で率直に語っているのが印象的でした。

 

また、東日本大震災の際に、日本国民に自分のメッセージを伝えるために、目立つことが嫌いな彼が、「はじめて目立とう」としたエピソードなど。

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 彼のファンの方はもちろん、サッカーファンにも、あとは、カッコいい男のエピソードが読みたい方へオススメします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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